【質問1】（ごみの分別収集について）

　通告に従いまして、質問を行います。
　最初にごみの分別収集についてお尋ねします。今回、三観広域において、三豊市は従来のごみ処理を1市9町時代に決めた全溶融炉方式から、施設稼動までに要する概算費用いわゆる建設費と稼動後に要する費用、つまり処理運転経費が少ない、バイオガス燃料化方式を選択しようとするわけですが、このバイオガス燃料化方式には、化石燃料を使わず、逆に新エネルギーの創出や土壌に還元し易い堆肥の他に固形燃料ができるメリットがあります。
　しかし全溶融炉に比べると排水を高度処理しなければならない、不燃ごみの量が若干多くなり、埋立処理をしなければならないデメリットがあります。なんと言ってもCO2の削減の比較に大きな差があることが大きなメリットで、今後、CO2の排出権をめぐり取引が開始されますが、売れる権利があることが、将来市立の病院や学校にも科せられること等を考えると、今後これらに変わる方式が見つからない限り、今回の選択は賢明であったと思います。
　観音寺市の今後の判断が注目されますが、三豊市としては全溶融炉方式を選択しない限り、今後は分別収集を進めていかなければならないと思います。
　先般あるテレビ番組で環境問題を取り上げ、常識とされていることが論議されており、わずかのリサイクル率で分別収集することは、環境にやさしいとしながら資源を多く使う引き金になることを主張する事に対し、資源は限りがあるもの、分別収集することによりリサイクルで資源の再利用やCO2の削減は資源の無駄使いに繋がらない。リサイクル率が低いからやらなくていいものでもない。むしろ重要な取り組みと反論しております。
　本市においても分別収集は続けていかなければならないし、旧町間の収集格差があります。そこで市内各町の分別収集の現状と今後の取り組みについてお尋ねします。
【答弁１横山市長】

　藤田議員の御質問にお答え申し上げます。
　三豊市のごみ分別収集体制につきましては、現在においても合併前の旧7町時代の状態を引き継ぐ形で実施をしておりまして、ごみの収集や処理・分別方法が統一されるまで、市民の皆様には現行の方法でお願いしているのが現状であります。各旧町ごとの分別収集状況につきましては、現在、山本町、三野町、詫間町で廃プラの回収を実施しており、新たに山本町では廃食油についても回収を始めております。分別品目が多く、市内で最もごみ行政の進んでいるのが三野町であると理解しておりますが、地域によってごみに対する市民意識に違いがあるのも事実であります。
　また、収集方法につきましても、山本・三野・詫間・財田の各4町が業者委託、高瀬・豊中・仁尾の3町が直営で実施している等、統一されていない状況にあります。
　現在、三観広域行政組合で協議されております新クリーンセンターの動向にも左右をされますが、平成20年度から市内統一を予定している家庭ごみの新分別基準につきましては、本年10月頃までに作成を終えるべく、環境衛生課において、鋭意検討を重ねておるところです。
　時代と共に、ごみ処理方法の技術革新や生活様式が変化していく中で、今後は、家庭で不要となったものはごみではなく資源やエネルギーであるという認識に立ったごみ行政を推進していく必要があります。私たち三豊市のごみへの理念は、ごみは価値のないもの、よって捨てられてもいいものという今までの考え方から、ごみは資源であり、エネルギーであり価値のあるもの、よって利用されるべきものという考え方に方向転換したいと考えます。
　こうした中で、ごみの資源化を目指すためには、分別品目の細分化を図る必要が生じて参りますが、まずは市民皆様の御理解と御協力を得ることが重要であり、市民皆様にごみ分別ストレスがかからないように、この作業をどのように行うかが現在一番大きな課題であると考えております。
　いずれに致しましても、全市を対象とした一大事業ですので、実施当初におきましては多少の混乱も予想されますが、行政側としても周知徹底には万全を期して、円滑な導入に向けて最善の努力をして参ります。
　この事業は、次世代のためという高い志に支えられた活動ですので、よろしくご理解をいただきたいと思います。
　他の御質問につきましては、教育長より答弁をさせます。

【再質問1】

　分別収集ですが、10月頃までにいろいろ決めていきたいということでございますけれども、資源回収の方法は行政回収では集積場回収、拠点回収があり、地域では集団回収が行われており、これら3つの方法で資源回収が行われるわけでございますけども、集積場の回収は何々をするのか。ごみ0作戦では37種類ですか、現在三野町は16種類程までに行ってますけれども、少ないところでは10種類といったバラツキがあるわけですが、これを何々をどこでするのか、拠点回収はどんなものをどこで回収するのか。集団回収はどのような団体がどの種類を回収するのかということは、これからということでございますが、以前に男女共同参画社会の構築のところでも申し上げたわけでございますが、食のことも同じなんですけども、やはり取り組みは女性の方が中心になるわけでございまして、これらが決まりましたからよろしくお願いしますというのではなくて、計画の段階から女性の方に参加いただいて、集積場所の回収は何々するのか、拠点回収は何処々で何々といったように、決めていただけるのがよろしいんじゃないかと思っております。
　そこで、合併後は環境対策の報償金は、地区衛生の委員の方にお渡ししていますが、自治会すなわち、地区衛生組合の方に渡すべきものだと私は思っておりますし、旧三野町時代もそういうふうにやっておりました。わが自治会では婦人会の収入源でございまして、いただいていない今も婦人会はごみ出しの当番制をとっておりまして、今も行っております。これについても少し考え直してみてはどうかと思いますけども、いかがでしょうか。

【再質問1答弁横山市長】

ただ今の藤田議員の御質問への詳細は、部長の方からお答えをさせますけれども、基本的に私ども今後10月に向かっていく中で、分別問題に関しましては、やはり、とりわけ家庭の主婦の皆様方が中心になろうかと思いますが、主婦の方に分別過剰ストレスがかからないように、やっぱり私たちは努力していかないかん。ここのところは、非常に大きなところとして考えております。そして、大きな流れですけれども、今後、私どもとしては、これは国が全然動いてくれないんですけれども、容器に関するもの、いわゆる缶、ペットボトル、ビン、トレー、これらはデポジット制と申しまして、それそのものに料金を付加して、返還した時に料金が帰ってくるという、いわゆる生産者と消費者に責任をとっていただくという方向に返還してもらうように転換してもらうように運動を強めていきたいと考えております。現状は利用したもの、利用しなかったものは関係なく納税者がこれを処理しているというのは、考え方がおかしい時代になったんじゃないか、今、行政と納税者がごみ全部を処理していますけれども、やはり、その中で生産者と消費者が責任を持って処理せないかんものというのは私はあると思います。それに関しては、明確にそちら側で、生産者と消費者で処理していただきたい。その責任で処理していただきたい。そして、行政と納税者で処理しなければいけないものをやはり、分別して、最小限の地球環境に付加されるものを考えていくというふうな考え方に立たなければいけないというのが、現状三豊市が考えておる理念のところでございます。ただ、おっしゃいましたように、現実問題は、現場で担当の婦人会の皆さんとかですね、自治会の皆さん方が大変御苦労をいただいているわけですから、その辺に対する配慮も担当部の方で議員御指摘のように、十二分な配慮をしていかなければいけないのではないかと思っております。詳細につきましては、部長より答弁をさせます。

【再質問1答弁小野市民部長】

2点御質問がございました。1点目の資源回収の方法でございますけれども、議員からもお話がありましたように、これまでのステーション回収、また、現在乾電池でありますとか、山本町の廃食油を回収しておりますような拠点回収、また、ＰＴＡの皆さんに御協力をいただいて、集団回収をしていただいております。そういったようなもの大別しましてこの3つがございます。この集団回収につきましては、収集の運搬経費の軽減でありますとか、ごみに対します意識の向上という面からも引き続きＰＴＡ、そしてまた、今後は自治会、市民活動の中で取り組みをお願いしたいと考えております。
　2点目の、拠点回収につきましては、御承知のとおり、これにつきましては、ごみ処理で有名な上勝町、こちらの方が拠点回収という方法をとっておりますけれども、これにつきましては、施設というものが必要となりますけれども、好きなものを好きな時間帯に排出できるというようなメリットがございます。しかし一方では、当然、遠方になるわけですから、車でそこまで排出するということになれば、ＣＯ2ということでいきますと、問題がありますし、高齢者でありますとか、車を持たない方々の対策も必要になるというような問題も生じてまいります。いずれにいたしましても、市民の皆様の立場に立ったより利便性を求めるというところの観点も、今後考えていく中での検討事項に入れたいと思っておりますし、それぞれのメリット、また、デメリットを考慮し、どのような形で回収するのが、より良い方法なのか、このあたりを検討していく必要があるというふうに考えております。市民の皆さん、特に女性の皆さんの御意見を聞いてすべてを決定するということではありませんけれども、今後は貴重な御意見を拝聴するという機会は設けていきたいというふうに考えております。
　2点目の地区衛生委員さんに支給しております手当ての件でございますけれども、委員さんにはそれぞれの自治会において、ごみ集積所の管理を含めた清掃管理でありますとか、分別指導こういった環境衛生活動に対しまして、中心的な役割をいただいております。また、一方でごみ問題をはじめとして、地域の環境を良くするためには、地区衛生委員さんだけではなくて、自治会内の住民皆様の御協力や取り組みなくしては、達成するものではないというふうに考えております。そういう意味では、今後におきます委員手当ての支給につきましては、自治会長手当てとの整合性にも配慮しながら、行政改革の観点からも、今一度、検討は加えたいというふうに思っております。今後、ごみ袋の有料化によって得られました、代金の一部につきましては、何らかの形で自治会にも還元していく必要があると考えておりますので、よろしくお願いいたします。

【再質問の追加】

　拠点回収は、女性の方に聞くと、毎日買い物に行ったりする場所もありますし、それぞれにいろいろな考えがありますので、それはそのようなところでしてもらったらというふうに思っております。ぜひ、自治会への報奨金、そういったものは、ごみの有料化をしておりますので、この見返りというか、その分をぜひ利用していただいて、逆によくしてそちらの方で経費を少なくしたら良いわけでございますから、報奨金の方は自治会の方へお渡しするのが順当ではないかなと思っております。しっかり取り組みを、よろしくお願いしたいと思います。