【質問1】（食と健康づくりについて）

通告に従いまして、私から3件ほど質問を行います。
　初めに、食と健康のまちづくりについてでございますが、3月議会では、豊かな暮らしはまず健康で過ごすこと、そして健康づくりには食が重要と提案しました。これに対し、心の健康も含め、産・学・官が一体となり、総合的に取り組み、大綱を具体化したいと答弁がありました。続いて、近藤議員からは、食育の取り組みについて質問がありました。これに対し、早急に内部調整を行い、担当部局を決め取り組んでいきたいと答弁がありました。また、9月議会では、男女共同参画社会の実現に食について取り組みをと提案しました。これに対し、男女共同参画社会の実現は、心の問題であり、テーマの一つとして取り組みたいとあったわけです。担当部局も決まり、平成19年度の予算編成時期となりましたが、今後の取り組みについてお伺いします。
【質問Ⅰ答弁横山市長】
　藤田公正議員の御質問にお答え申し上げます。
　食につきましては、御指摘のとおり、年々その重要性が注目をされております。本市では、関係部局の健康福祉部、建設経済部、教育委員会が会合を開催いたしまして、今後の食育の推進体制を協議、それぞれが持つ情報の共有化を図ることといたしました。
　保健課といたしましては、妊産婦等への栄養指導、乳幼児等への発達段階に応じた栄養指導の充実、検診結果に伴う生活習慣病に絞った栄養指導を実施する他、食育基本計画につきましては、他市の状況も参考にするとともに、18、19年度で策定をします健康増進計画に、食に関するアンケートを追加するなどして、計画書に幅と整合性を持たせるよう検討いたすことにいたしました。
　地産地消運動の高まり、食の安全、安心の観点からも地域の農産物、食品を消費者に提供できる産地直売所に対する関心が高まっており、直売所の果たす役割は重要であると認識いたしております。付加価値のブランド化を推進するため、農業経営者協議会や生産団体、流通業者及び普及センター等を含めた研修会を開催し、三豊市から全国に発信できる付加価値の高い農産物の確立に向けて努力してまいりたいと思います。
　また、教育委員会の取り組みといたしましては、今日の学校教育では、「食育」の重要性が認識されており、偏った栄養摂取により肥満の増加や生活習慣病の若年化も指摘されています。さらに、孤食といった問題が生じており、食事の場における家族間のふれあいの不足が、子どもの心の発達に影響を及ぼすと言われております。現在、各学校で豊かな食生活を実践する指導を行っておりますが、本市では、詫間中学校において、「地域に根ざした学校給食推進事業」の指定を受けておりますので、学校と生産者等の連携協力のもと、食育の推進を一層図ってまいりたいと存じます。
　以下、教育長、関係部長から答弁をさせます。

【再質問１】

　まず、健康問題のまちづくりでございますけれども、なかなかこれから進めるものでございますので、取り組んでいくのは大変難しいところがあると思います。「四里四方に病なし」と言いますけども、地産地消の取り組みも重要じゃないかというように思います。今後、地域が一体となって目標を達成するために、一つの組織行動と考え、組織や組織の中の一人ひとりが食に関する自力学力を高め、責任能力や、知的能力、健在能力、発揮能力等を、いわゆるコンピテンシーの学習を高めることが重要と考えています。理論的に組織活動は、活動を通して実際に行うなど、経験による学習や他者の行動や活動の仕方を見聞するなど、モデリングによる学習、獲得した情報や実践経験を、概念化し学習する必要があると思われます。しかし、今回は、食による健康づくりの活動経験もなく、モデリングの学習を行う方法も乏しいことから、高水準のレベルからスタートしなければなりません。従って、講師を招き、知識を身に付けるか、専門書や専門雑誌等、文献購読により能力を高めることもありますが、交流やコンクール等の活動から概念化のためのヒントや示唆を求められます。基本的に本人の関連操作や創意工夫、独自の理論化等、努力をなさなければならないと考えております。これらはものづくりには成果が見られますが、健康づくりには活動の成果がすぐに表れません。従って、市内それぞれの団体が繰り返し繰り返し実践するとともに、コンピテンシーの学習を高めながらデータを蓄積することが必要であると思っています。そして、意見交換を行いながら、経験による学習やモデリングの学習を重ねることが組織活動として重要と考えております。しっかりと取り組みをお願いします。
【再質問１の答弁横山市長】

　藤田公正議員のおっしゃるとおりだと思います。年々私も認識をそのように、やはり食事は薬であるというような考え方もするべき時代になってきているというようには考えます。そして、先ほども申し上げましたように、この問題は、健康福祉部、さらに地産地消に関しましては、建設経済部、さらに学校の食事に関しましては教育委員会と、多岐に亘りますので、来年度一つ組織改革の中において、この問題も多岐に亘るものを一本化して考えなければならないということですので、一つのチームを作って、特化して三豊市としての特徴ある食育、また、地産地消問題に挑戦することも十二分に考える価値があるというのは認識いたしますので、これも来年の組織機構の中で一つの重要検討材料として指示をさせていただきたいと思います。